2月6日、私はダノンジャパン株式会社代表取締役社長を務めるロドリゴ・リマ氏とステージ上で対談する機会を得ました。
以下、その対談を通じて得た学びをシェアします。
- 厳格なステージゲート型のイノベーションプロセスが、90%の製品成功率を実現する鍵であり、それを正しく行えば、成果につながる。
- イノベーションを成功させるには、アイデア創出が重要。優れたアイデアの多くは実現しないものの、数多くのアイデアを出し、失敗を恐れない姿勢が必要。
- 毎月のイノベーション会議は社員にとって刺激となり、成功を生み出すきっかけとなる。
- 国内製造能力が限界に達した場合、第三者との協力関係を模索することで、迅速な成長と機動力を維持することが可能となる。
- 現地調達を行い、ローカルの嗜好に合わせるべきだ。しかし、グローバル全体で有効な基準やプロセスを順守することを忘れてはならない。
- 日本市場では製品のサービス要素として、安定供給が不可欠。一方、他国では在庫切れは迷惑ではあっても許容されることがある。
- 組織が一度に処理できる戦略的優先事項は最大で三つ。それ以上あると、何も優先できなくなる。
- 大胆な意思決定は社員のエンゲージメント向上につながる。たとえ不快であったり不人気な決定であっても、決断は迅速かつ的確に行うべき。
- 最高の製品でも、時には最善を尽くしても、失敗することはある。落ち込まず、そこから学び、次の製品アイデアへ進むこと。
- 企業の価値観と倫理は極めて重要。明確に打ち出し、日々の業務や意思決定の中で常に意識し、中間管理職にも同様の意識を持たせること。定量的な指標を用いて進捗を測定し、それを公表することで、価値観と倫理を組織文化に根付かせることができる。